上棟式…最近はやらないことが多くなってきました。
工事が始まって初めて建物の形がわかる日です。
一番高いところの屋根の棟木が上がり、建物の骨組みが出来上がることを上棟(じょうとう)または棟上げ(むねあげ)と言います。
これはかなり感動するものです。
図面で見ていたものが目の前で立体になる時ですから。
その上棟の日、無事に棟上げが完了したことと工事関係者へのねぎらいの気持ちを込めて行う儀式が上棟式です。
上棟式はしないことが多くなってきました
近頃では上棟式を省略することが多くなっています。
昔の行事のようになってしまったのでしょうか。
少しさみしくも思いますが、仕方のない事でしょう。
昔は地元の大工さんに頼んだり、知り合いからのつてで建てたりしていました。
今はネットで探すことが多くなっています。
近くなくても請け負ってくれるから、遠くのよく知らない業者さんということもあるんですよね。
結構かかる費用を浮かせるためにやらない人も多いでしょうし、やらないのが普通となっている会社もあります。
私も知り合いに頼んだのでざっくばらんに聞いたら、やらなくていいよ、と言われました。
(でもこう聞いたらこう返すしか無いですよね。私バカなのでしょうか。)
その会社からは現場が遠かった、というのもあったのかもしれませんが。
でも後になってみると、やった方がよかったなと思いました。
そんな時でもないと改めて挨拶もきちんとできないし、まして遠い現場だったのだからなおさらねぎらいの言葉を伝えるべきでした。
私の勝手な思い込みですが、昔ながらの大工さんが建てる在来工法だったら上棟式ってしっくりくるけれど、私の家はツーバイフォーでしたので腕のいい大工さんが建てるという感じではなかったんですね。
ある程度工場で作ってあるものを持ってきて組み立てるというか…
もともとツーバイフォーには上棟というものはないということですし。
そのせいで省略しちゃったのかもしれません。
上棟式はやらないけれど、普段は現場にお茶菓子を持って行ったりしていました。
気を遣わなくていいよと言われていたけれど、置いておけばなくなっていたりするので^^
本当は汗をかいてやってくださっているのだから、お新香とか、塩気のあるものが喜ばれるんですよね。
すぐ近くに住んでいたわけではないので、なかなか準備がうまくできませんでした。
木を切ったりしてる現場で、覆われていない食べ物はなかなか出せませんよね。
寒い時期に工事が始まって、暖かくなってきた頃に完成しましたので、飲み物は季節に合わせて持って行きました。
勝手に現場に入ることも邪魔してしまうといけないと思ってなかなか思うようにはできなく、買っていったものをそっとおいて帰ってくるような感じでした。
今思うと、そんな感じだったから、コミュニケーションを取るためにも上棟式をやればよかったなと思ったわけなんですね。
新築現場のチェックはできればした方がいい
現場が見れるのならなるべく見た方がいいと思います。
もしも間違っていたら早めに指摘できますし。
我が家の場合は、監督さんがちょっと頼りない方だったんですね。
たまに行って見せてもらうと、素人でもわかる間違いをしていました。
ドアの位置が違っていたり、床の間が段差がなく平らだったり、床の仕上げが違っていたり。
思い込んでしまうと本人はなかなか気づきにくいものです。
他人が見るとすぐに気付けたりするのでなるべく行った時には図面を持って行ってよく見てくるようにしました。
監督さんの役割なんだから間違ったら直してもらえばいいことではありますが、できるなら早めに気づいて簡単に直せるうちに直した方がいいですから。
それは監督さんじゃなく自分でもいいことなわけで。。
自分の家なんだし。
なので任せっきりにせず、現場に行くことができるなら、自分たちでもよく観察して見てくるようにしてくださいね。
新築現場を見に行くことが難しい時は
なかなか現場に見に行けない人もいます。
遠くてたまにしかいけない人、仕事があって現場が動いている時に見に行けない人、小さい子がいて連れて行くと危ないのでなかなか行けない人。
そういう方には、現場の工事の進捗状況を逐一報告してくれる会社だとありがたいですよね。
よくあるのは1週間ごとくらいに工事の報告書を作って渡してくださる会社でしょうか。
メールで送ってくれるのもありがたいですね。
またブログなどを書いている会社なら、毎日工事状況を更新してくれれば時間のある時に見れるので便利かもしれません。
まとめ
建物が完成してしまうと見れなくなってしまうので貴重な時です。
心残りにならないように写真をたくさん撮っておくことをおすすめします。
我が家が建った後に聞いたことがあるお話しですが、上棟の時、一番高いところに家族皆で上って、見えなくなる棟木に家族の名前やら思いやらを書く、ということをさせてもらったというエピソードがありました。
その家族は、それ以降現場に頻繁に通うようになり、自分たちでできることがあれば、と家づくりを手伝うようになったそうです。
「自分たちの家」という意識が強くなったということをおっしゃっていたそうです。
いい行いだなと思いました。
きっとこの家族は幸せに暮らしているんだろうな、その家を大切にしているんだろうな、と思います。
こんな粋なことをさせてくれたスタッフさんも素敵だなと思いました。
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